Linux ファイルを学ぼう
ファイルとは
ファイルとは、コンピュータで扱うデータをいい、ファイルとしてストレージへ保存されます。
ファイルにはさまざまなものがあります。
文章を作成したら文書ファイルとして保存されますし、デジカメで撮った写真は、画像ファイルとして保存されます。
ストレージとは、パソコンのデータを長期間保管しておくための補助記憶装置のことです。
主なストレージにはハードディスクやDVD、CDなどがあります。
ファイル名について
ファイル名には、アルファベット、漢字やひらがな、数字、記号が使えますが、以下の理由により
アルファベットの大文字・小文字、数字、記号(アンダーバー「_」、ハイフン「-」、ドット「.」)
を使用する様にします。
・記号「*」、「!」、「?」、「<」、「>」は特殊な意味をもつ記号として使用される為。
・漢字やひらがなは、環境によって表示できない場合がある為。
・スペースは、コマンド入力時に、コマンドと引数、オプションの間を半角スペースで開ける為。
なお、アルファベットの大文字と小文字は別ものとして扱われます。
また、ファイルの先頭を「.」で始まる名前のファイルは隠しファイルとして扱われ、通常の操作では表示されない様になっています。
ファイルに関連するコマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
touch | ファイルのタイムスタンプを更新する。 また、ファイルが存在しなかった場合は、サイズが0の空ファイルを作成する。 |
書式 | touch [オプション] ファイル名 |
オプション | -a アクセス日時のみ更新する -m 更新日時のみ更新する -t 日時を指定する([[CC]YY]MMDDhhmm[.ss]) -r ファイル名 指定したファイルの日時に合わせる |
実行例1 | sampleファイルのタイムスタンプを2021年07月18日12時30分にする $ touch -t 202107181230 sample |
実行例2 | 空のsampleファイルを作成する $ touch sample |
コマンド | 説明 |
---|---|
cp | ファイルやディレクトリをコピーする。 |
書式 | cp [オプション] コピー元ファイル コピー先ファイル cp [オプション] コピー元ディレクトリ コピー先ディレクトリ |
オプション | -i 同名のファイルがある場合は上書きする前に確認する -v 実行中の動作を表示する -r ディレクトリを再帰的にコピーする |
実行例1 | sampleファイルをdirA/sample2としてコピーする $ cp sample dirA/sample2 |
実行例2 | sampleファイルとsample2ファイルをdirAディレクトリへコピーする $ cp -i sample sample2 dirA |
実行例3 | dirAディレクトリをdirBディレクトリ以下へコピーする $ cp -r dirA dirB |
コマンド | 説明 |
---|---|
ls | ディレクトリの内容やファイルの情報を表示する。 |
書式 | ls [オプション] [ファイル名/ディレクトリ名] |
オプション | -a 隠しファイルを含む全てのファイルを表示する -l 詳細な情報を表示する -r ソート順を反転させる -t ファイルの更新日時でソートして表示する |
実行例1 | dirAディレクトリの内容を表示する $ ls dirA |
実行例2 | dirAディレクトリの内容を詳しく表示する $ ls -l dirA |
実行例3 | ファイルやディレクトリを更新日時順に表示する $ ls -lt |
コマンド | 説明 |
---|---|
mv | ファイルの移動やファイル名の変更を行う。 移動先のディレクトリを指定した場合には、そのディレクトリ内に移動する。 |
書式 | mv [オプション] 移動元 移動先 |
オプション | -i 同名のファイルがある場合には確認する -v 実行中の動作を表示する |
実行例1 | sampleファイルをdirAディレクトリ以下へ移動する $ mv sample dirA |
実行例2 | sampleファイルの名前をsample1に変更する $ mv sample sample1 |
実行例3 | dirAディレクトリをdirBディレクトリ以下へ移動する $ mv dirA dirB |
コマンド | 説明 |
---|---|
rm | ファイルを削除する。 |
書式 | rm [オプション] ファイル名またはディレクトリ名 |
オプション | -i 削除前にユーザーに確認する -r ディレクトリを削除する |
実行例1 | sampleファイルを確認付きで削除する $ rm -i sample |
実行例2 | dirAディレクトリとその内容を全て削除する $ rm -r dirA |
