Linux コマンドとパスを学ぼう

コマンドとは、コンピュータを操作する為に使う命令を言います。
キーボードを通じて、あらかじめ決まっているコマンドを入力してやり取りを行います。

内部コマンドと外部コマンド

コマンドには、内部コマンドと外部コマンドがあります。
内部コマンドとは、シェル自身が備えているコマンドです。
外部コマンドとは、シェルから独立していて実行ファイルが存在するコマンドです。

内部コマンドと外部コマンドの違いは、内部コマンドはすぐに実行出来ますが、
外部コマンドは、実行ファイルの場所(パス)を指定しないと実行出来ません。

コマンドの種類を確認するのは、typeコマンドを使って確認します。
外部コマンドの場所(パス)を確認するには、whichコマンドを使って確認します。

コマンドの種類を確認する

コマンドの種類を確認するには、typeコマンドを使って確認します。

コマンド説明
typeコマンドの種類を表示する。
書式type コマンド
実行例1catコマンドの種類を表示する
$ type cat
実行例2echoコマンド種類を表示する
$ type echo
type コマンド
type cat
実行例1
type echo
実行例2

コマンドのパスを確認する

外部コマンドの場所(パス)を確認するには、whichコマンドを使って確認します。

コマンド説明
whichコマンドのパスを表示する。
書式which コマンド
実行例catコマンドのパスを表示する
$ which cat
which コマンド
which cat
実行例

環境変数 PATH

外部コマンドは、実行する場合にパスを指定しないと実行できません。
実行の度に、パスまで指定するのは面倒です。そこでコマンドまでのパスを指定しなくても、特定のディレクトリ(パス)に対して探しくいく仕組みがあります。
この設定を行う事を「パスを通す」といい、環境変数「PATH」 に、ディレクトリを追加する事で行います。

パスを通す方法は以下の書式になります。
環境変数「PATH」に対して、通したいパスを「:」記号区切りで指定します。

$ PATH=$PATH:追加するディレクトリ名(パス)
例)$ PATH=$PATH:/usr/sample

パスを通す事で、シェルはコマンドが実行されると、この環境変数「PATH」に記述されたディレクトリ(パス) を順に探して、見つかった場合に実行します。

環境変数「PATH」の内容を確認すには、echoコマンドを使って確認します。
echoコマンドについては、こちらの記事を参照して下さい。

echo $PATH
環境変数「PATH」の内容の確認

bashの設定ファイル

環境変数やシェル変数の設定等は、システムを終了すると消えてしまいます。
シェルを起動する度に定義するのは面倒な為、これらの定義を自動的に行う為の設定ファイルが用意されています。
bashの設定ファイルには以下のものがあります。

ファイル説明
/etc/profileログイン時に実行され、全ユーザーから参照されるため、基本的な環境変数などが設定される。
~/.bash_profileログイン時に実行される。
ユーザーのホームディレクトリに存在して、そのユーザー独自の設定を行う。
~/.bashrcbashが起動時されるたびに実行される。
bashの設定ファイル
cat .bash_profile
~/.bash_profile の内容の確認
cat .bashrc
~/.bashrc の内容の確認

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