Linux テキストファイルを学ぼう その1

テキストファイルを表示するさまざまなコマンド

前回は、テキストエディタのVimを使って、テキストファイルの編集を学びました。
もちろん、Vimを利用してテキストファイルを表示することが出来ますが、
ちょっと設定内容を見たいだけの時があります。
Linuxには、こんな時にテキストファイルを表示する便利なコマンドがありますので
今回は、これらのコマンドを学び、用途に応じて、コマンドを使い分けられる様にしましょう。

テキストファイルを表示する

cat コマンド

コマンド説明
catテキストファイルを表示・結合する。
concatenate:連結する
書式cat [オプション] [ファイル名]
オプション-b 空白ではない行に行番号を表示する
-n 全ての行に行番号を表示する
実行例1textfile.txtのファイル内容を表示する
$ cat textfile.txt
実行例2textfile.txtのファイル内容を行番号付きで表示する
$ cat -n textfile.txt
cat コマンド
cat

less コマンド

コマンド説明
lessテキストファイルの内容を1ページ単位で表示する。
書式less [オプション] [ファイル名]
オプション-N 行番号を表示する
実行例1textfile.txtのファイル内容を表示する
$ less textfile.txt
操作コマンド
f、Space次のページへ進む
b前のページへ戻る
↓、Enter1行だけ進む
1行だけ戻る
?文字列カーソル位置から先頭方向へ文字列を検索する
/文字列カーソル位置から末尾方向へ文字列を検索する
qlessを終了する
less コマンド
less

ファイルの先頭と末尾を表示する

head コマンド

コマンド説明
head指定したファイルの先頭を表示する。
デフォルトは10行を表示する。
書式head [オプション] [ファイル名]
オプション-行数、-n 行数 先頭から指定した行数だけ表示する
実行例1textfile.txtのファイルを先頭から10行表示する
$ head textfile.txt
実行例2textfile.txtのファイルを先頭から5行表示する
$ head -5 textfile.txt
head コマンド
head

tail コマンド

コマンド説明
tail指定したファイルの末尾を表示する。
デフォルトは10行を表示する。
書式tail [オプション] [ファイル名]
オプション-行数、-n 行数 末尾から指定した行数だけ表示する
実行例1textfile.txtのファイルを末尾から10行表示する
$ tail textfile.txt
実行例2textfile.txtのファイルを末尾から5行表示する
$ tail -5 textfile.txt
tail コマンド
tail

内容を並び替えて表示する

sort コマンド

コマンド説明
sortファイルの内容を行単位で並びかえて表示する。
書式sort [オプション] [ファイル名]
オプション-r 逆順に並び替える(大きい順)
-f 大文字と小文字を区別しないで並び替える
-n 数字を文字ではなく数値として処理する
実行例1textfile.txtのファイルを並び替えて表示する
$ sort textfile.txt
実行例2textfile.txtのファイルを数値として並び替えて行表示する
$ sort -n textfile.txt
sort コマンド
sort

ファイルの行数、単語数、バイト数を表示する

wc コマンド

コマンド説明
wc ファイルの行数、単語数、バイト数を表示する。
書式wc [オプション] [ファイル名]
オプション-l 行数を表示する
-w 単語数を表示する
-c バイト数を表示する
実行例1textfile.txtのファイルの行数、単語数、バイト数を表示する
$ wc textfile.txt
実行例2 textfile.txtのファイルの行数を表示する
$ wc -l textfile.txt
wc コマンド
wc