Pythonチュートリアル 6章 モジュール(1)
モジュールについてもうすこし
モジュールには、関数定義に加えて実行文を入れることができます。
これはモジュールを初期化に使うことを意図したものです。
これらの実行文は、インポート文の中で最初にモジュール名が見つかったときにだけ実行されます。
各々のモジュールは、自分のプライベートなシンボルテーブルを持っていて、モジュールで定義されている関数はこのテーブルをグローバルなシンボルテーブルとして使います。
したがって、モジュールの作者は、ユーザのグローバル変数と偶然的な衝突が起こる心配をせずに、グローバルな変数をモジュールで使うことができます。
一方、自分が行っている操作をきちんと理解していれば、モジュール内の関数を参照するのと同じ表記法(modulename.itemname)で、モジュールのグローバル変数にアクセスすることもできます。
モジュールが他のモジュールを import することもできます。
import文は全てモジュールの(さらに言えばスクリプトでも)先頭に置きますが、これは慣習であって必須ではありません。
import されたモジュール名は import を行っているモジュールのグローバルなシンボルテーブルに置かれます。

importするモジュールを準備します。

3行目でインポートを行っているだけですが、インポートしたモジュールに記載されている実行文(9行目)が実行されています。
import文の構文
1.インポート文の基本の書き方
import モジュール名
2.新しくモジュール名に名前をつけてインポート
import モジュール名 as 新しいモジュール名
3.関数名を指定してインポート
from モジュール名 import モジュールの中の関数名
4.新しく関数名に名前をつけてインポート
from モジュール名 import モジュールの中の関数名 as 新しい関数名

importするモジュールを準備します。

4行目、9行目、13行目でそれぞれのimport構文でimportを実行し、次の行で関数を実行しています。
まとめ
今回は、「モジュール」について説明していきます。
次回は、「モジュールをスクリプトとして実行する」について説明します。
