Pythonチュートリアル 8章 エラーと例外(10)
定義済みクリーンアップ処理
オブジェクトによっては、不要になった際に(そのオブジェクトを利用した操作の成功失敗に関わらず)実行される標準のクリーンアップ動作を定義してあります。
with 文を使うと、ファイルのようなオブジェクトを使用後すぐに適切な方法でクリーンアップされることを保証した形で利用出来ます。

上記の例は、ファイルをオープンしてその内容を画面に表示するものです。
このコードの問題点は、コードの実行が終わった後に不定の時間ファイルを開いたままでいることです。
これは単純なスクリプトでは問題になりませんが、大きなアプリケーションでは問題になりえます。

with 文はファイルのようなオブジェクトが常に、即座に正しくクリーンアップされることを保証します。
この文が実行されたあとで、たとえ行の処理中に問題があったとしても、ファイル f は常に close されます。
定義済みクリーンアップ処理を持つオブジェクトについては、それぞれのドキュメントで示されます。
まとめ
今回は、定義済みクリーンアップ処理 について説明しました。
次回は、9章 クラス について説明します。
