Pythonチュートリアル 9章 クラス(2)

名前とオブジェクトについて

オブジェクトには個体性があり、同一のオブジェクトに(複数のスコープから) 複数の名前を割り当てることができます。この機能は他の言語では別名づけ(alias) として知られています。

Python を一見しただけでは、別名づけの重要性は分からないことが多く、変更不能な基本型 (数値、文字列、タプル)を扱うときには無視して差し支えありません。
しかしながら、別名付けは、リストや辞書や他の多くの型など、変更可能な型を扱う Python コード上で驚くべき効果があります。

別名付けはいくつかの点でポインタのように振舞い、このことは通常はプログラムに利するように使われます。
例えば、オブジェクトの受け渡しは、実装上はポインタが渡されるだけなのでコストの低い操作になります。
また、関数があるオブジェクトを引数として渡されたとき、関数の呼び出し側からオブジェクトに対する変更を見ることができます。

まとめ

今回は、名前とオブジェクト について説明しました。
次回は、Python のスコープと名前空間 について説明します。