Pythonチュートリアル 3章 気楽な入門編(3)
リスト(list)
Pythonは、多くの 複合データ型を備えていて、複数の値をまとめるのに使われます。
最も汎用性が高いのは リスト(list) で、カンマ区切りの値 (要素) の並びを角括弧で囲んだものとして書き表されます。
リストは異なる型の要素を含むこともありますが、通常は同じ型の要素のみを持ちます。

リスト(list) にも、インデックスとスライシングが使えます。
リスト全体を指すスライス操作は、指定された要素を含む新しいリスト(浅いコピー)を返します。
(浅いコピー:オブジェクトの複製を伴わないポインターのコピーのこと)

リストは連結などの操作もサポートしています。

リストは変更可能体(mutable)と言い、要素を入れ替えられます。

append()メソッドを使って、リストの末尾に新しい要素を追加出来ます。

スライスには、代入もできます。スライスの代入で、リストのサイズを変更したり、全てを削除したりも出来ます。

リストにも、組み込み関数 len()を使うことが出来ます。

リストを入れ子にする事が出来ます。

プログラミング、はじめの一歩
計算式より、より複雑なプログラムを書く事が出来ます。
例えば、フィボナッチ数列は、以下の様に書く事が出来ます。
(フィボナッチ数列:2つ前の項と1つ前の項を足し合わせていくことでできる数列)

・最初の行では、多重代入を行っています。これにより変数 a と b は、新しい値 0 と 1 がそれぞれセットされます。
最後の行でも使われています。
代入文では、まず右辺の式がすべて評価され、次に代入が行われます。
右辺の式は、左から右へと順番に評価されます。
・while は条件 (ここでは a < 10 ) が真である限り実行を繰り返し (ループ) ます。
・ Python はインデント(字下げ)により実行文をグループにまとめます。(ここでは、while文の中身を記述する時に使用しています。)
・print関数は、与えられた引数の値を表示します。(ここでは、aの値を表示しています。)
print関数について
print関数では、文字列は引用符無しで表示され、要素の間に空白が挿入されます。
キーワード引数 end を使うと、出力の末尾に改行文字を出力しないようにしたり、別の文字列を末尾に出力したり出来ます。

まとめ
今回は、リストについて説明しました。
インデックス、スライス、要素数の取得はしっかりと覚えておきましょう。
次回は、4章 制御構造ツールについて説明していきます。
